全ての患者様にとってインプラント治療が適しているわけではありません

インプラント治療の技術が発達し、またインプラントというものがより一般の方へと浸透してきている今日では、「歯を失ってしまった＝インプラントを入れる」という図式は自明の理のように語られることが多くなったように思います。当院においても「入れ歯にしたいんだけど・・・」という相談にいらっしゃる方は少なくなり、逆に「インプラントってどうなんですか？」と尋ねる患者様の数が増えたように感じています。

その流れはとても素晴らしいものだと思います。入れ歯では出来なかったことを出来るようにする力がインプラントにはあり、その結果として患者様の生活の質が向上することは、私たちにとっても喜びであります。

しかし、こうした中でも、絶対に忘れてはいけないことがあります。

それは「インプラント治療も数多くある選択肢の中のひとつでしかない」ということです。

インプラント治療は確かに歯の欠損に対して素晴らしい治療方法です。しかし、患者様の他の歯の状態や口腔内の状況、またその他の様々な状況を鑑みると、どの状況でも第一選択であるべきというわけではありません。インプラント以外の選択をすることも、当然ですが、あるのです。

「歯の欠損＝インプラント」という図式に囚われていては判断を誤ってしまうこともあります。当院では、あくまでもインプラントは数多くあるうちの選択肢の一つとして捉え、インプラントを選択する場合は、他の選択肢よりも患者様の状態にとって好ましいという根拠をしっかりと示した上でお話しをさせて頂きます。

歯科治療は、医師と患者様、双方がしっかりと意思疎通をし、納得した上で治療を選択しなければいけません。当院では患者様が納得し、そして安心できる診療を心がけております。

治療に際して、不安だなと思うことがあった方は、是非とも当院へご相談にいらして頂ければと思います。